食心動環

げんきの市場主催

「幸せ健康生活はじめよう2019」

という講演会が開かれた。

げんきの市場社長の山下さんの呼び掛けで集められた6名のスピーカーと農家さん4名が、食・心・動・環について、それぞれの立場からそれぞれのテーマで話す会。


私は「環」に当たる、環境・ひとのわ・広めると言う観点から、越谷の農家さんと畑を紹介しつつ、私が畑で感じてきたそのままを喋ってきた。

< 根ノ国  (1981年)より>


根ノ国は、土の中の小さな生き物たちの宇宙を描き、植物の根と1cm四方に数億いると言う微生物の関係性をリアルな映像で解説したドキュメンタリー。このDVDをご来場のみなさんと一緒に鑑賞し、畑の土ってこうやってできるんだ、植物ってそうやって土から養分を得てるんだってことを共有した。


このDVDを観た後、群馬県で50年以上有機農業を営んでおられる宮田さんにお話しを聞いた。

植物の根っこがひとのお腹の中にもあるんだ。植物の根とひとの腸管内壁は、形もよく似ている。必要な栄養を取り入れる方法もよく似ていて、根っこでも腸内でも、何億という微生物たちの生成したものを栄養として吸収している。


生き物が生きるために必要な栄養素は、植物もひとも自分だけの酵素やからだの仕組みだけで作り出すのではなく、無数の微生物と共生する事で助け合って生きている。

例えば野菜に含まれるビタミンも、植物自身が作り出すものは実は少なくて、土にいる細菌などの働きで作られたものを、根っこから吸収して蓄えているんだよ、と伝えてくれた。


害虫を駆除する目的で農薬を散布すると、同時に土を肥やし、作物の成長に必要な養分を生成するために働く土の中の微生物達も死んでしまう。結果作物の生育が悪くなるから、化学肥料を沢山入れる。そんな畑に棲む生物の数も種類も圧倒的に少なくなるのだけど、化学肥料を好む虫や微生物がいて、その数は増える。彼らは土壌や作物を腐敗させる方向へ働くので、人はさらに消毒し、化学肥料を投入することになるんだ。そういう土では、おいしい野菜はできない。


おいしい野菜が育つ土には、発酵型の微生物がたくさん存在するんだよ。

これは当日のお弁当(提供:Aprum Kichen Works


私達は一体何のために食べるのでしょう?
本当は何を選びたいの?と自分に問い続けると気付くことがある。

本来の自然は、自分で自分を豊かにするエコシステムを持っていて、そのシステムの中で育った野菜は、おいしさと人を健康にしてくれるエネルギーがぎゅっとつまっている。


私達の体も同じ。

自分で自分を健康に導くシステムを持っている。


では、人の社会、コミュニティ、人間関係にも、このシステムを当てはめて考えてみたらどうだろう?


もし私達が、腐敗型の土壌ではなく、発酵型の土壌を選択して生きることができたなら、生み出される未来にはどんな果実が実るのか想像してみる。
地球のエコシステムでハッピーに生きよう

よろこびの合いの手をつくる

読んでいただきありがとうございます。あなたとのご縁を大切につないでいけたら嬉しく思います。このサイトを気に入っていただけたのなら下記ボタンよりフォローしていただけたら幸いです。


0コメント

  • 1000 / 1000