今では随分仕事として認知され、女性の憧れの職業の一つになったと思いますが、私が資格取得した24年前には、業界のオジサン達から「インテリアこーでねーか?」と揶揄されたもんです。
この女性だから求められる能力=私にしかできないこと
というのが私にとって最も大切にしたいことです。
特に住宅の場合、女性が主体的に居心地よい空間をつくることが多い。女性の感覚は、女性にしかわからない部分が多いから、提案する私が女性で在ること自体が価値提供になります。子どものいる家族が生活する場合には、子育てと、子どもの成長に合わせた暮らし方の提案が要素として加わるし、近頃は自宅で女性がサロンを開いたり、自分ができる+αのことを生活に取り入れる案件も増えていて、子育てをしながらフリーランスで自宅を拠点に仕事をする、という感覚も生きてきます。今は、コロナの影響でテレワークが推奨され、男性も自宅で仕事をするという要素がプラスされているし、今までの「書斎」という形だけのスぺースではなく、自宅で実際仕事をする場を作ることが必要になってきました。人の暮らし方は時代と共に常に変化するけど、居心地の良さを求めるというインテリアのテーマは永遠に変わらないと思います。
<photo/ 自宅ワークスペース 企画:Maisha 製作:La Vida 施工:樹・夢工房>
私がインテリアコーディネーターとして大切にしたい住まいの条件は、
・ひとが安心できる空間
・家族がそれぞれに個を表現できる自由
・子どもが豊かに育つ
・家族のコミュニケーション
・ご近所とのコミュニケーションと社会との調和
・住まう人の価値観やオリジナリティ
・日々わくわくする何か
・美しく機能的なデザイン
・自然な暮らし
・地球と人の暮らしの持続可能性
・トータルコスト
人として女性として48年生活し、子育てを17年経験し、日々家事をやり、家庭料理を作り続け、暮らすこと自体が経験の積み重ねと考えて、住まいと暮らしの在り方に24年向き合ってきたからこそ、その中で培ってきた女性としての生活感覚を大切に、この先もインテリアコーディネーターとして一人でも多くの人のお役に立てる、私でいようと思います。
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