インテリアコーディネーターの仕事

私がインテリアコーディネーターを目指して、カーテンの営業をしていた頃の話。

私の社会人最初の仕事は、建替え新築物件の飛び込み営業で、何度も何度も通って1件まるごと提案させていただき、お家が出来上がる頃にはお客様と大体仲良くなって、お客様と一緒に悩んで決めたカーテンが、柄も色合いも幅も丈もデザインもぴったりはまって、満足いただけることがほんとに嬉しくて、当時の仕事も楽しんでいました。
<当時の現場写真:カーテンのスタイルって24年前と今も変わっていないことに気付く>

某メーカーの注文住宅でお家を新築されたお客様との話。

通い詰めて、納めたカーテンはお客様自身が選んで大変気に入っておられたカントリー風の花柄プリントのカーテン。出窓にはスカラップのトリム付きレースを絶妙なアーチを描いて納め、お客様にも思った通りにできましたね~、って大変ご満足いただけた様子でした。ところが、肝心のお家に対する不満が。聞いていると事前にちょっとしたアドバイスさえあれば解決できたことが多い。夢いっぱいで、一生に一度の大きな買い物をしたはずなのに、この家に何十年と住み、日々その小さな不満と向き合っていくのかしら、と思ったことをよく覚えています。その後も様々なお客様とお会いし、コンセントの位置が使いにくい、空間に合う家具のサイズがわからなかった、キッチンの使い勝手や家事動線にストレスを感じることや、必要なところに下地が無い等々、設計時や購入時に解決しておきたい住まいの悩みって随分多いと感じて、そういうことにアドバイスができる人になりたいなぁって思ったのが、住宅建築に興味を持ったきっかけでした。

↑ カーテン幅に余分なゆとりを作らず、出窓の狙ったところにぴったりラインが合うように寸法設計することに情熱かけてました(笑)


今も設計や大工さんって、男性が主力。最近ではハウスメーカーでも女性の設計者などが増えてきたと思うけど、当時はほぼ男の世界で、男性的発想と市場の都合で家が造られてきたように思います。日々の暮らし感を大切にした細やかな住まいづくりは、きっと女性の方が長けている。だから、住まいの計画段階で女性のインテリアコーディネーターが関わる必要があるって思ったんです。


男性の緻密な設計と女性のしなやかな感覚をともに掛け合わせ、そこに住む人のためのその人らしい住まいを、実際に造る職人さんたちと楽しみながら一緒に創り上げる。住まいづくりって、住む人とつくる人とがチームを組んで、暮らしを一緒にデザインする仕事だと思います。

よろこびの合いの手をつくる

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